Wednesday, April 26, 2017

西寒多神社: 氏子会

昭和21年(1946)2月に神社制度が廃止されたのに伴い、西寒多神社付属団体の豊後一宮講社を廃止せざるを得なくなった。それにともなって新たに氏子会を作ることになり、同年3月に氏子会規則を定めた。全文26条からなる規則の第2条は「本会は西寒多神社の隆昌を期し西寒多大神の御神徳を発揚顕現すると共に氏子恒例の祭祀神事を行うを以って目的とす」とその目的を定め、第3条で恒例の祭祀神事として例祭(4月15日)、祈念祭(2月20日)、新嘗祭(11月25日)、初卯祭を挙げている。


豊後一宮西寒多神社氏子會規則

第一條 本會ハ西寒多神社氏子ヲ以テ組織シ西寒多神社氏子會と称シ其ノ事務所ヲ西寒多神社々務所ニ置ク

第二條 本會ハ西寒多神社ノ隆昌を期シ西寒多大神ノ御神徳ヲ發揚顕現スルト共ニ氏子恒例ノ祭祀神事ヲ行フヲ以テ目的トス

第三條 本會ノ行フ西寒多神社氏子ノ恒例ノ祭祀神事ハ次ノ如シ

例祭四月十五日 祈念祭二月二十日
新嘗祭十一月二十五日 初卯祭 


第二章

第四條 本會々員ハ従前ノ西寒多神社氏子區域内ナル大分郡稙田村

(以下中略)

第六章 附則

第二十六條 本講社ハ昭和二十一年二月二日神社制度ノ廢止ニヨリ富然、国幣中社西寒多神社附属講社タル豊後国一宮講社規約モ改正ヲ要スルヲ以テ開發シコ丶ニ本規則ヲ制定シ神社法人登録済ノ日ヲ以テスルモノトス



豊後国一宮講社

大正13年(1924)3月13日、「崇敬者を結集して御神威を発揚する」ことを目的に豊後国一宮講社が設立された。主な事業は年一回講社大祭を厳かに実施し、祭典料を積み立てたり、各種品評会や講和会の開催を挙げている。

いずれにしても明治18年頃に結成されたと思われる一宮講社の改組と思われる。昭和16年の神祇院報告では、議員数は4,982人となっている。

(写真: 大正14年2月)

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